書き始めたあとに詰まらないためのコツ ~最初の2〜3行は書けるのに、続きが出てこなくて止まる理由と対処法~
はじめに:何故ノービスは2~3行書いたら頭真っ白になって石化するのか?
ドーモ、皆=サン。
ノービス書き手代表の波乗りとびーです。
前回の記事では、
「とりあえず3行だけ書くゲームやれ!」
という提案をさせて頂きましたがいかがだったでしょうか。
まだの方はこちらからどうぞ。
にも関わらず、この記事に辿り着いた……。
そんなあなたはきっとこうお思いでしょう。
「お前の言う通り書いたけど続かんかったぞ、ふかしてんじゃねえぞタコ!」
はい、そうですね。
私もしょっちゅうそうなるので分かります。
三行ゲームはゼロ→イチの石化解除には効きますが、残念ながら効果はそこまでなのです……。
むしろ、イチ→ニに進むところで再石化するのは稀に良くある事です。
折角書き始めたのにまた止まる……。
3歩進んで255歩下がるかの如きもどかしさ……。
これは我らノービスの宿命といって良い案件です。
だが、ちょっと待って欲しい。
宿命とか運命とかで適当に片付けてしまうと、
「……『運命』だと……? 「…そんなもので、全て割り切れるものかっ!!!!!」 ってブチ切れる貴族っぽい方がいらっしゃいますw
それで何か足元からでっかい剣みたいなの生やされたら私も困ります。
なので、2〜3行止まりからでも再起動するコツをちゃんとご用意させてもらってます。
ということで今回は、
「なんで続かないのか」→「どう動かすか」 をまとめたいと思います。
よかったら、見てください!(シャクティ感)
あ、忙しい人向けにまとめだけ見てもおkです。
なぜ2〜3行書いても止まるのか?3つの理由
三行ゲームでゼロ→イチは突破出来た前提で進めます。
その後襲来したイチ→ニに進む前に再石化する理由を整理してみましょう。
1. 書きながら「これで合ってるのか?」と不安になる
書き出した途端に、脳内で
「これで正しいのか?」「ちゃんと面白くなるのか?」
と審査員が湧いて出る現象です。
まだ何も形になってない段階にも関わらずです。
未来の完成度を勝手に心配して止まるやつですね。
これは初心者だけじゃなく、ベテランでも普通に起こる罠です。
2. 話の行き先がぼんやりしている
最初の2〜3行は勢いで書けても、
この後どう繋げる?どこに着地させる?
がふわっとしてると、当然足が止まります。
プロットが余りにも雑過ぎた……。
或いは決めたはずなのに頭の中で整理しきれてない状態だとだいたいここで詰まります。
3. 完璧主義が途中で復活する
最初の一歩は軽い気持ちで書けたとしても。
ちょっと書き進んだ時に
「いや、もっと上手く書けるんじゃ?」
「ここ直したほうがいいかも…」
と内なる編集者がほたえ散らかし始めるパターンです。
結果、書き進めるどころか
修正ループに突入して本題が進まなくなるという地獄。
この3つの要素が言霊合体すると、
- 勢いが削がれる
- 何が正解か分からなくなる
- そのまま石化
というノービスを狙い撃つかの如きバステ&デバフが襲い掛かります。
当然、装備(プロットやタイムライン)と経験(起承転結や三幕構成等のディレクション力)が足りぬ我らノービスに抗う術等なく。
レジスト出来ずに100%刺さる事となります。
ほんならどないしようも無いやんけ!ノービスは黙ってPVの養分になっとけっちゅうつもりか!?とお怒りはごもっともだと思います。
大丈夫だ、問題ない。
ここを突破するためのコツ、ちゃんとあります。
この『一番良い対処法』なら、『やっぱり今回も石化しちゃったよ』とはなりませぬぞ。
これはノービス補正がちゃんと効いてる証拠。
むしろ通らない人など居ないでしょう。
「私は応用は得意だが基礎は苦手なんだ」 と言った奇妙な面の青年がこれまた毛深くて眉の濃いツレに 「そんな人間居やしねぇよ!」 と突っ込まれてる事からも確定的に明らかであります。
要するに……。
2〜3行止まりは“普通の反応”なので気にしなくてヨシ!
大事なのは、ここで心折れずに再起動できる方法を知ってるかどうかです。
では、そんな石化ループを抜け出すための
具体的なコツをお伝えしましょう。
コツ1:完璧などフヨウラ!初稿は雑でOK
ノービスが途中で止まる一番の原因。
それは、“初稿から完璧を狙おうとすること”です。
気ィ良う書いてると凸ZEN脳内に、呼んでも無いのに丸の内OLが如き気位の高い審査員がポップしよります。
そして貴方にこう囁きよるでしょう。
「もっと上手く書けるんじゃ?(クスクス……)」
「こんなの出したら笑われるかも…(ダッサーイw)」
そんな意識高いX(旧Twitter)をうっかり受信してしまった貴方は
「うわ、確かにそうやわぁ!」
「今まで読んだ小説とかと違うやんけ!」
「アカーン! こんなんうp出来るかぁ!(パリーンw)」
って感じで折角書いた文をドラッグし、deleteボタンを押して電異の海へと投棄してしまう事でしょう。
悲しい事です……。
だが、ちょっと待って欲しい。
プロですら、初稿=とりあえずの下書きです。
完成度なんて気にせず「まず形にする」が正解。
世にある本、こと商業誌に関しては、一発で原稿が通る方が稀です。
貴方が目にしてきた書は、一文に至るまで作者とその担当がセッションを重ねた結果の成果物。
更にはそこから出版社のチェックやら校正やらが入り。
そこまでやって、ようやっと世に出されたモノです。
初稿の目的は
“自分が何を書こうとしてるのかを可視化すること”であって、
“いきなり完成品を作ること”ではないんです。
後からいくらでも直せるし、
なんなら投稿した後に修正しても誰も怒りません。
「これは肩慣らし回ですw」で全て許されます。
一度うpしたモノを何時でもいぢれるのがweb投稿の最大の長所ですので。
それに……。
読者は意外と細かい所まで見てませんぞよw
(何てこというのw)
というか、1話目に完璧を求める読者なんて稀です。
むしろノリと勢いがあるほうが読まれやすかったりします。
なので、
- 表現が多少雑でもOK
- 後から推敲すればいい
- 投稿後に直してもいい
くらいの気楽さで書くのが、止まらないコツの第一歩です。
投稿はホビーでもおkです。
別に〆切や仕様に縛られてなどいませんので、ご自身のペースでゆっくりしていって良ろしいですぞよ。
コツ2:順番に縛られず書けるところから書く
ノービスが石化する二つ目の理由。
それは、「最初から時系列通りに書かなきゃ!」という謎の呪縛です。
これは私もそうやって書いてますんでスゴく分かりみが激しいです。
いざ続きを書こうとしてる時、先程とは別の、過去のIPブランドを過信しすぎてヤリ♂たい放題改悪パッチを連発しよる無能ディレクターが脳内に沸いてきよります。
そして、冒頭の一文を背景にした記者会見でこういう声明を出しているのではありませんか?
「いや、最初から書かんと繋がれへんぞ?」
「ここが完璧に決まらんと次に進めへんぞ!」
「いきなりラストは運営の想定外で書き手の違反w」
「嫌ならやめてもいいんじゃよ……?w」
このフザけ散らした声明をうっかり受信してしまった貴方は当然怒り心頭。
「ほんならやめるわ! 嫌やからな! 皆の者引退じゃあ!」 みたいなノリでダッシュボードから投稿を削除してしまう事でしょう。
だが、ちょっと待ってください。
(しつこいw)
物語は“頭から順番に書かないといけない”なんて決まりはありません。
むしろ、書きやすいところ・イメージが鮮明なシーンから書くほうが、ノリが乗って文章が進みやすい!
プロでも普通にやるテクとして、
- クライマックスのシーンだけ先に書く
- キャラ同士の会話だけメモる
- 断片的に思いついたシーンだけ書いて、後から繋げる
こういう“飛ばし書き”が普通にあります。
嫌でも止める必要はありません!
(サポレベルでも確実に3回避けれるんならそりゃ誰でも回避盾に使うだろ、それ位想定しとけwって事ですね)
「でも繋がらなかったらどうするの?」
我らノービスの懸念は最もです。
だが大丈夫だ、問題ない。
後でいくらでも修正・追加・入れ替えできます。
むしろ「書けるとこだけ書く」で文章のカケラを溜めたほうが、後で繋ぎを考える余地が広がるというもの。
なので、
- 最初の一文が決まらないなら飛ばす
- 思いついたオチや会話だけ先に書く
- 書ける部分から手を動かす
くらいの気軽さでOK。
大昔の文豪達を取り巻く執筆環境であったらば……。
小学校の時にみた400字詰めの原稿用紙に万年筆とかで書いてた故に
一度書いたら修正、挿入が不可なんで、事前に入念な校正が必要でした。
ですが今やメディアはデジタル・データが主流。
加筆修正、挿入削除に移動編成はドラッグ&ドロップでお手の物。
結果的に順番がバラバラでも、後で繋げばいいだけです。
「書けるところから書く」、これも止まらないコツのひとつです。
一から順にっていう妙な強迫概念は、いにしえの文豪らが草葉の陰から現代のツールを見て
「簡単に書けたら悔しいじゃないですかw」
なんて思いながら投げかけた怨念(?)なのかもしれませんね……。
我らノービスはそんな事気にせずに、「ンッ、そうだねw(ドラック&ドロップピピッ♪)」で楽々編集で全然おkですぞよ。
最後にモノが書けりゃ良いんだよォ!w
ヒャッハァー!
コツ3:止まったら質問形式にしてみる
さて、ここまでやっても 「あ、でも次どうしよ…」 って再石化することは稀に良くあります。
なぜなら、そもそも次の展開が頭の中で固まってないからです。
我らはノービスだからね。
ちかたない。
とはいえ、それで終わってもうたらノービスからルーキーにレベルうp出来ませんね。
そんなときは、いきなり続きを書こうとせずに、
“質問形式”で頭の中を整理するのがおすすめです。
例えば──
「このキャラは今、何を考えてる?」
「ここで何が起きると面白くなる?」
「このシーンの後に必要なのは会話?アクション?」
こんな感じで、文章ではなく“問い”を書き出すだけでもおkです。
未来の自分に丸投げですねw
先送りとも言いますw
勿論テキトーかましてる訳じゃございませんぞ。
問いかけると脳が勝手に答えを探し始めるので、
不思議と次の展開が見えてきます。
これは作家さんがよくやるブレインダンプ(脳内書き出し)の簡易版です。
ほら、プロフェッショナルでも採用されている方法ですぞ。
我らノービスは脳死で真似ておk!
「後の二人が見てくれるからヨシ!」
「最初におkなら後に見てもおkだからヨシ!」
「前の二人がおkだからヨシ!」
って奴ですねw
(ちょっと違うw)
「なんたら診断」とか「イラスト心理テスト」みたいなヤツをついついやってまうアレです。
問いかけに応えてしまう反射を利用する方法ですね。
白紙で編集画面を閉じるよか百万倍マシなので詰まったらガンガンすっ飛ばしましょう。
だがちょっと待って欲しい。
(何回目だよw)
我らノービスの、給餌の為にその場を離れたマミーに放置されたキトゥンが如き心細さを侮ってはいけません。
「でもその質問の答えさえも浮かばなかったら?」
この気持ちは痛い程分かります。
そこまで行ったら──
- キャラの目的やゴールを一度見直す
- そのシーンが本当に必要か確認する
こうすると、“あ、ここいらんやつやんw” って気づいて逆に進むこともあります。
ポイントは、
“書けないなら書けるようにするためのメモを書く” でいいということ。
文章が進まないなら、メモや問いだけでも進捗扱いにしましょう。
要は、
- 書く代わりに質問を並べる
- 思考を一度外に出す
- その答えが出たらまた動ける
というワンクッション入れるテクです。
書けない時に「じゃあ何が分かってないの?」と問いかけるだけで、次の手が見つかることは割とあります。
頭の中にある“もやっ”とした感じを文字にして外に出すだけで全然違います。
慌てんとちょっとづつ構成していけば良いですぞよ。
「お前ェにも続きを書かせてやる! お前ェは平気でやれそうな気がする、そんな面ァしてやがるぜ!」
って感じで未来の自分に課題を押し付けてヨシ!w
コツ4:一旦離れて脳内で寝かせるのもアリ
さて、どれだけ書き進めようと努力しても──
我らノービスの未熟さはその程度の事で揺るぎはしません。
筆が進まぬ! 書けぬ! 出来ぬ! (´;ω;`)
ってなることは火を見るより確定的に明らか。
だがちょっと待って欲しい。
(しつけーぞw)
もちろん、それで「自分はダメだ……」とか思う必要はありません。
それ、ノービスなら全員通る道です。
「書かなきゃ進まない、けど進まないから書けない」
この無限ループにハマってる時は、思い切ってこう言いましょう。
「なら止めちゃってもいいさw」
一度ペン(キーボード)を置いて、ちょっと離れてみるのも大事な選択肢。
これは決して敗北などではない。
戦略的撤退ですぞよ!
実際、脳って無意識下で情報を整理する機能があります。
いわゆる「寝かせる」ってやつですな。
ヒットが夢を見るのは眠りの浅いノンレム睡眠時にこの整理が起こっている為です。
このデフラグは覚醒時にもある程度働いているようで、
- 散歩する
- 飯食う
- シャワー浴びる
- 無心でトイレ掃除する
……こういう「別の事をやってる時」に限って、
突然アイディアが降ってきたりします。
これは脳の「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」という
“ぼーっとしてる時に脳が裏で情報を整理する機能”
が働いているからとも言われています。
また、「作業興奮」という現象も関連しており、
軽い行動(例えば洗い物や散歩)をきっかけに、脳が徐々に思考モードへと移行する
という性質があるのです。
つまり、「休むことで進む」はちゃんと理にかなってると言えます。
また、離れてる間に小説の事を考えていると、頭の中で勝手にキャラが動き出して──
「あー、こいつならこう言うやろなw」
「ここでそっち行動する!? マジかコイツw」
みたいな、「脳内リハーサル」とでもいうか……「自然発生的ひらめき」が起こる……事もあります。
勤務中とか全然関係ない事やってる時によくなります。
その場でメモ出来れば越したことはありませんが、くれぐれも勤務や学業を忘却せぬようご注意くださいw
もちろん、離れてそのままフェードアウトするのは違いますよw
ちゃんと戻ってくるのが前提。
“寝かせる”と“放置する”は別物です。
大体3日もすればどうでもよくなって完全に忘れ去ってしまいます。
ヒットの脳は大変怠け者で変化を嫌います。
文芸の執筆というのは生きていく上で基本的に不必要なので、積極的に排除しようとしよるでしょう。
定期的に戻って、「これは必要な事である」と宣言せねばなりません。
(めんどくせーw)
戻る時の目安として、こういうルールを決めとくのもおすすめ:
- 飯食ったら戻る
- 歯磨きの後に再開
- 明日の昼までには確認する
脳が“期限”を意識するだけでも、再起動の精度が上がります。
まとめると──
- 詰まったら一旦離れても良し!
- その間に脳が勝手に整理してくれる!
- 戻るタイミングは自分で決めとく!
- 放っとくと塵になるので必ず戻る!
書けない自分を責めず、
「俺の脳が今、いい感じに発酵してるだけだから」
くらいのメンタルでヨシ!
書くも休むも自己管理。
ノービスはメンタルケアも仕事のうち!
必要なのは“努力”よりも“調整”
焦らず、腐らず、寝かせてヨシ!
番外:ちょっとした心がけ2つ
ここまでで「止まらないためのコツ」を4つお伝えしましたが……。
最後にちょっとだけ“補助アイテム”的な心がけを2つご紹介しておきます。
1. 書きかけでもメモしてOK
「今、ここまで書いたよ!」
「○○が起きる、このあとスグ!」
みたいな、メモ書きだけでも十分進捗です。
たとえば仕事や家事のスキマ時間にスマホのメモアプリで
「セリフだけ」「展開の箇条書きだけ」でもメモっておけば、あとで続きを書くときに再起動が捗ります。
2. 戻る“時間”だけは決めておく
離脱して寝かせるのはおk。
ですが、
「いつ戻るか」をあらかじめ決めておくと、より確実です。
たとえば──
- ご飯食べたら続きを確認
- 明日の通勤中にもう一度開く
- 週末の午前中に見直す
こんな感じで軽めの“締め切り”を作っておくと、
自分の脳にも「これは続きのある作業だぞ」と印象づけられます。
こうしたちょっとした工夫でも、「完全に詰んだ」状態を避けやすくなります。
ノービスからルーキーへ至る道に王道なし。
こういう細かい積み重ねが寧ろ近道ですぞ!
まとめ:止まらない技術でノービス卒業
小説執筆における最大の敵──
それは「書けない」「止まる」「詰まる」というあの忌まわしき“石化状態”!
でも、大丈夫だ、問題ない。
この記事で紹介した4つのコツ+ちょっとした工夫を押さえたならばッ!
あなたも「止まらない」スキルを手にできます。
コツ1:完璧を求めすぎない
- 最初から「完成稿」を狙わなくてヨシ!
- 「下書きは雑でいい」と割り切って、まずは出力。
- あとで直すから今は書く、それでおk!
コツ2:順番に縛られず書けるところから
- 書けるとこだけ先に書いてヨシ!
- 順番はあとで繋げばエエねんで。
- 令和の現代人はドラッグ&ドロップでおk。
コツ3:止まったら質問形式で
- 書けないなら問いをメモする。
- 「このキャラ何考えてる?」「ここ何が起こる?」と自問自答で進路開拓。
- 脳が勝手に答え出してくれるので未来の自分に丸投げヨシ!
コツ4:一旦離れて寝かせるのもアリ
- 詰まったら戦略的撤退!
- 飯・風呂・散歩・掃除で脳が勝手に整理する。
- ただし戻る時間は決めとく。放置と寝かせは違う!
番外:ちょっとした2つの心がけ
- 「メモ書きだけでも進捗」認定してヨシ!
- 再開の“タイミング”を決めておくと捗る!
総じて言うと──
- 止まらない=正解を書くことじゃない
- 止まらない=自分と対話し続けること
その積み重ねが、やがて“いつの間にか書き終わってた”って感覚を生むことでしょう。
継続こそパワーですぞ。
🏁 最後に
止まることは、悪じゃない。
更に、「止まりっぱなしにしない」ことは、練習可能ッ!
気負わず、慌てず、楽しみながら──
ノービスからルーキーへ、いざメガ進化!
今回はこの辺で。
では、さらば!


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