小説初心者必見!プロットすら思いつかず石化するノービスへ ― 頭真っ白になる時の原因と解決法
1. 導入
小説を書こうと編集画面を開いた瞬間、頭が真っ白になって固まってしまった経験はありませんか?
「何も思いつかない……」
「4000字もひねり出すの? 無理ゲーだろ……」
とフリーズしてしまう。
そういう状況から脱却する最初の突破口になる方法がプロットを作る事です。
プロットってそもそも何?
どうやって作るの?
どれくらい必要なの?
そんな疑問は過去記事でまとめています👇
そもそもプロットて何じゃ?→プロットとはなにか
どうやって作ればいいのん?→プロット基準書・作成編
作る量ってどう計算すんの?→プロット基準書・寸法編
しかしながら、我らノービスが固まってる状況から何とか打破しようとしてプロット作成に取り掛かろうとしたところで
「……プロットプロットって言うけどよォ~……。最初から何も浮かばねぇ時はどうすりゃいいんだよッ! クソッ!」
となって更に石化してしまう事の方が多いのではないでしょうか?
この記事は、そんな “初っ端から頭真っ白バッドステータス”に陥ったノービス を救済するためのマニュアルです。
- なぜ頭が真っ白になるのか(脳科学的理由)
- どうすればその状態を解除できるのか(バステ解除法)
- その後どう練度を積み上げればよいのか(トレモ練習法)
この3段階で整理し、最初の一歩を踏み出せるようになることを目指します。
よかったら、見てください!
2. 石化の理由編(第一歩からつまずく原因)
何はともあれ、まずは現状を確認しておきましょう。
理由はどうあれ、創作欲と未来への希望を抱いて編集画面を開いたはずです。
しかし、真っ白の画面を見た瞬間――
まるで生まれたてのチック(ひよこ)が寒空へ放り出されたように、不安で指が震え出し、全く動かなくなってしまった。
その状態のまま情報を漁れば、どんなソースでも 「プロットが必要」 と申し合わせたように書かれているのを目にするでしょう。
そこで多くのノービスがこう思うのです。
「……プロット作れって言うけどよォ~~~~! ネタが一個も思いつかねぇんだよッ! ふざけてんじゃあねえぞッ! クソッ!」
──叫びと共に机を叩き、悶絶。
これが「やけくそギャング化ノービス」誕生の瞬間です。
2-1. やけくそギャング化ノービスの状況
やる気はあるのに、行動と発想が結びつかない。
このとき脳内で起きている変化は以下の通りです。
2-2. 脳科学的な理由
やけくそギャング化ノービスが石化してしまうのは、脳の仕組みそのものがブレーキをかけているのです。
決して「気合い不足」や「才能の欠如」のせいではありません。
貴方は悪くない、安心してください。
具体的には、以下の3つの要因が大きく関わっています。
- ワーキングメモリの限界
- 脳が同時に扱える情報は 4 ± 1 個程度。
- 「キャラ・世界観・事件・結末」を一度に抱えようとして容量オーバー → 真っ白化。
- 創造と批判の同時起動エラー
- 発想回路(デフォルトモードネットワーク)と批判回路(実行制御ネットワーク)が同時稼働。
- 思いついた瞬間に自分で潰してしまう → 何も浮かばない錯覚。
- ストレスによる前頭前野の機能低下
- 「考えなきゃ!」という焦りがストレス反応を引き起こす。
- 創造を司る前頭前野がブロックされ、柔軟な発想ができなくなる。
これらはすべて「脳が本来持つ防御反応」や「仕組みの限界」から来ている現象です。
つまり、思考が止まるのは貴方の意思が弱いからでも、アイディアが無いからでもないのです。
だからこそ、対策は存在します。
脳のクセを理解し、正しい方法で外部化・切り替えを行えば、頭真っ白バステは解除できるのです。
2-3. 練度不足の正体
石化の背景には、単なる思いつきの有無だけでなく「脳の練度不足」という構造的な要因があります。
熟練者とノービスの差は才能よりも経験の積み重ねにあり、脳内に「創作のためのショートカット回路」ができているかどうかが大きな違いとなります。
具体的には次の3点です。
- アイディアを外へ出していない(アウトプット不足)
- 頭の中だけで組み立てると、ワーキングメモリを圧迫して処理落ちする。
- メモ・箇条書き・ラフなプロットに一行でも外部化すると、脳は負荷を外部にオフロードできる。
- プロが“下書きなしで直描き”できるのは、脳内に何千回分の手順回路(スキーマ)が出来ているから。ノービスが同じことをすると固まるのは必然。
- ワークフローの回路が未形成
- 熟練者は「キャラ → 事件 → 結末」が自然に浮かぶ。
- ノービスは手順が脳に定着しておらず、毎回ゼロから迷子になる。
- 自動化が進んでいない
- 格ゲー初心者が昇竜拳を出せないのと同じ。
- 繰り返し修羅場をくぐることで、初めて反射的に「プロットの流れ」が浮かぶようになる。
これらはすべて「才能」ではなく「練習量と経験の差」で説明できる要因です。
言い換えれば、ノービスが石化するのは自然な現象であり、恥じる必要はないということです。
大切なのは、まずは小さなアウトプットを積み重ねて「脳に回路を刻む」こと。
そうすればやがて、迷子にならずにプロットを立てる力が自動化され、頭真っ白バステから解放されていきます。
3. バステ解除からの第一歩
「著しい彼我の戦力差からくる逆補正が齎す恐慌によって硬直した」という現状が確認できました。
では次にそのバッドステータスを解除する為の応急処置を行います。
これで一先ず安静を保つ事で、最低限指が動く状況を確保します。
3-1. 状況を理解して自己否定をやめる
「ネタが出ない=才能が無い」ではありません。
大丈夫だ、問題ない。
それは脳の仕様、練度不足によるもので自然な反応です。
以下のヤリ♂方でもって、先ずはギンギンになった緊張を解きほぐしましょう。
- 目的:自責ループを止め、脳の“緊急ブレーキ”を解除する。
- 所要時間:60〜90秒
- なにが起きているか:いまの石化は「才能不足」ではなく、ワーキングメモリ圧迫+ストレスで前頭前野が落ちているだけ。
- やり方(1分ルーチン)
1) 深呼吸 × 3回(吸う4秒/止める2秒/吐く6秒)。
2) 下のアンチ自責スクリプトを声に出すか、コピペして書く。いま固まってるのは仕様。私は悪くない。
小さい一手で解除できる。評価はあと。 - やらないこと(NG):上手く書けるかの判断/他人との比較/SNSを開く。
- クリア判定:「たしかに今は仕様だ」と思えたらOK(完璧な納得は不要)。
小説に限らず、何をするに於いてもメンタルは重要です。
嫌々ヤル♂のとビンビンに漲って突っ込む凸のとでは出来栄えが段違いです。
先ずはこのプチ・ワークでもって精神を柔軟性に富んだフニャフニャ状態に戻してリラックスしましょう。
3-2. 小さな選択肢を可視化する
格ゲー初心者が昇竜拳を出そうとして固まるように。
ノービスも「名作を作らねば!」と謎のプレッシャーを感じてフリーズしてしまうものです。
大丈夫だ、問題ない。
慣れない事をいきなりやろうとすれば誰だってそうなります。
こういう時最初にやることは、ほんの小さな一手。
ゲームなら「一旦停止ボタンを押してメニューから技表を開く」だけで済みます。
同様に、「いきなりおっ始めようとせずに、関連する事のメモ書きから始めて脳内を整理」するとヨシ!
- 目的:「最初に押すボタン」を目で見える形にし、選択の迷いでフリーズしない。
- 所要時間:2分
- やり方
1) 下の“技表”から1つだけ選ぶ。
2) その技だけを2分やる。他は見ない・考えない。 - やけくそギャング用・最初の技表(抜粋)
[単語x5]:いま浮かぶ名詞を5つ(例:駅/傘/旧友/借金/コロッケ)。[セリフx1]:キャラの一言(例:「今日は絶対、負けない日だ」)。[三行]:状況→事件→余韻 を各1行。[逆転]:好きな展開を逆にする一言(勇者が逃げる/犯人が名乗る)。[ズラす]:既存の設定を1要素だけズラす(場所・時代・立場)。[持ち物]:主人公が今ポケットに入れている物を3つ。[願望]:主人公の今日の願いを1行。[イメージ]:色・匂い・音のうち2つを1行ずつ。[If一行]:「もし◯◯だったら?」を1行。[見出し]:記事タイトル風に1行(例:「月曜の終電で世界が終わる」)。
- クリア判定:技表のどれか1つでも書けたらクリア(10秒でも合格)。
例:
- 三行だけ書く
- 単語を五つ並べる
- 好きなキャラのセリフを一発書く
人間の脳は「選択肢が無いとき」よりも、「幾つかの選択肢が見えているとき」の方が安心して動き出せます。
これは心理学でいうチョイス・サポート効果や認知負荷の軽減で説明できます。
要するに「どれでも正解だから、まず1個押してみよう」という気楽さを与えるのです。
堅苦しい事を抜きにすると、実は内容等、割とどうでも良かったりします。
特にノービス期は、「最初の一行」よりも「一行を書けた自分を確認できること」が重要です。
名作を書こうと気負う必要など、フヨウラ!
一発で全文を脱稿させる必要など、フヨウラ!
小さな選択肢を目の前に並べるだけで、石化状態はじわっと解除されていきます。
「まずは一手、何か書けたら大成功」──これが次のステップに進むための突破口です。
3-3. 小技を打つ(脳の暖機運転)
これに関しては細かい説明など、フヨウラ!
「どうでもいい妄想」でも何でもいいから書く。
小さな刺激を与え、脳の連想回路を回し始める事が肝要です。
- 目的:連想回路(デフォルトモード)を点火し、「真っ白」を「薄いグレー」に戻す。
- 所要時間:3〜5分(タイマー推奨)
- モードを分ける:
- ✍️ 出すモード(3分):誤字・破綻OK。
- ✂️ 直すモード(あとで):いま使わない。
- 小技メニュー(どれか1つ)
- 三行(状況→事件→余韻)
- 例:
1) 通勤途中の駅で
2) 改札が朝だけ“未来”につながっていた
3) 私は切符を捨てられなかった - 単語リストx10(名詞7・動詞2・形容詞1)
- 例:傘/旧友/床下/封筒/雨音/コロッケ/新聞/忘れる/隠す/ぬるい
- セリフ連打x5(誰の台詞か後で決める)
- 例:「先に謝っとく」「それ、今日じゃない」「匂いで分かった」「返せとは言わない」「鍵は君が持ってる」
- 拡張(任意1分):出た素材から1つだけ太字にして、理由を1行書く(なぜ今それが気になる?)。
- やらないこと(NG):オチ探し/タイトル決め/構成評価。
- クリア判定:テキストが5行以上増えていればOK。
大事なのは「立派な文章」を書くことではなく、脳にとってのエンジン始動をしてやることです。
どうでもいい妄想、単語の羅列、意味不明なセリフ──なんでも構いません。
- 主人公が今履いてる靴下の色を書くだけでもOK
- 「昨日の夢のワンシーン」を一行だけでもOK
- 脳が「書いたな」と認識すれば、それはもう立派な一歩です
「えっ、そんなんでエエの?」と思われる事でしょう。
大丈夫だ、問題ない。
まずは一行。それが暖機運転。
そこからアイディアが転がり出すのです。
3-4. 遊び心で報酬系を点火する
義務感では動かざること山の如しに定評のある怠け者の脳が動く事など、決してありません。
むしろ「やらなきゃ」と思うほどストレスで前頭前野が固まり、石化が悪化します。
ここで効くのが、ちょっとした遊び心です。
「今日の唐揚げがラスボスだったら?」
「上司が魔王の偽名を使ってたら?」
そんなバカげた発想でも、脳内のドーパミンが少し出て、続きが書けるようになります。
さらに、自分へのご褒美を小さく設定すると効果倍増。
「三行書けたらコーヒー一口」
「五行書けたら動画一本」
大丈夫だ、問題ない。
──このくらいユルいルールでOKです。
- 目的:義務感で落ちたドーパミンを“軽い楽しさ”で回復し、続行可能にする。
- 所要時間:2〜3分
- 即効スイッチ(どれか1つ)
- おふざけ変換:昼飯 or 今日の出来事をそのままラスボス化/恋愛化。
- 例:「唐揚げがラスボス」「上司が魔王の偽名」。
- サイコロお題:d6を振る(数字アプリでもOK)。
1=雨、2=手紙、3=なくし物、4=隣人、5=期限、6=うわさ
→ 出た2語を三行に混ぜる。 - 模倣1シーン:好きな作家の“文のリズム”だけ真似て3行。内容は自分のネタ。
- ご褒美ルール(微ドーパミン)
- 小技1セット=コーヒー一口/肩ストレッチ/好きな曲1サビ。
- 条件付き報酬は行動の後に必ず与える(前払いは不可)。
- クリア判定:笑う/ニヤつく/「もう30秒やるか」が出たら成功。
遊び心は“石化解除の潤滑油”です。
真面目にやろうとするより、ふざけた方が案外うまく進むのです。
どうせヤル♂なら楽しい方が良いです。
脳も「楽しい事ならやったってもエエで?」っていう感じで喜んで協力してくれる事でしょう。
まとめ
石化解除に必要なのは「一行」「一発」「ひと言」だけ。
それだけで指が動き、脳が回り、物語は走り出す。
ノービスの勝利条件は低い──書けたら即クリアです。
4. 動機を思い出す:「なぜ筆を取ったか」
さて、ここまでで色々なプチ・ワークを行ってきました。
これによりギンギンに怒張した緊張は解れました。
あらゆるポジションに対応する柔軟なフニャフニャ状態にクールダウン出来ました。
勤労の危機を察知し、防衛の為に引きこもり体制へ移行していた脳も
「おれは しょうきに もどった!」
となった事でしょう。
では正気に戻った所で、改めて自分の原点を確認してみましょう。
- どんな瞬間に「書こう」と思ったのか?
- 何がきっかけで投稿サイトのアカウントを作成したのか?
- なぜ編集画面を開いたのか?
要は、「動機はなんだコノヤロー」という事ですね。
これを読んでいる諸兄毎に様々な事情があると思われます。
よって、以下にケース別の石化解除法をまとめさせてもらいました。
これにより、「今後どう取り組んでいけば良いのか?」のベクトルが明確になります。
ケース別の動機と石化解除法
筆を取り、ヤッた♂事のない領域に足を踏み入れたきっかけは人それぞれ。
とはいえ、大体これらの内どれかだと思われます。
ここではその代表的なパターンを取り上げ、それぞれに合った石化解除の方向性を示します。
既出作の品質に不満型
投稿を読んでる内に「ここ違うやろ!」と拳を握りしめてしまったパティーン。
恐らく一番多い動機。
- 動機を満たす
「俺の方が面白い!」という自信はそのまま燃料。
名作を書く必要はなく、不満に感じた部分を一行で改造するだけで満足感を得られる。 - 次にすること
読んでモヤッとした場面を3行でリライトする。
例:
1) 敵があっさり退場 → 実は裏ボス化
2) 説明が長すぎ → 会話に変換
3) 唐突な展開 → 伏線を1つ足す - 今後の取り組み方
気になる場面を「リライト習慣」として残す。
批評から創作へシフトし、毎週1シーン直すだけでも力量が上がる。
👉 「不満メモ」が一番のアイディア帳になる。
オリジナリティ自信型
「俺ならこう書く!」と謎の自信が閃きに変わってしまったパティーン。
不満型と双子のように見えて、実は別のベクトル。
- 動機を満たす
「俺ならこう書く!」のエネルギーは強力。
既存展開をひっくり返す一行を書くだけで動機は果たされる。 - 次にすること
「逆転・分岐の三行」を即出す。
例:
1) 勇者が逃げ出す
2) 悪役が正義を名乗る
3) ヒロインが犯人だった - 今後の取り組み方
「逆転プロット帳」を作り、気になったシーンを逆さにして記録。
これを積むことで、自分の“型”が見えてくる。
👉 「逆さに書けば、それだけで立派な創作だ」。
自己供給型(過疎ジャンル)
探しても好みの作品が見当たらず、
「無いなら自分で創るしかない」と腹を括らざるを得なくなってしまったパティーン。
未知なる大海原に飛び込んだ勇気をどう活かすか。
- 動機を満たす
「読みたいけど無い!」という渇望は最大の燃料。
自分が見たいワンシーンを書くだけで十分。 - 次にすること
読みたいものを3つリスト化し、その中から1つを選んで三行に。
例:- 宇宙猫の探偵譚
- 社畜が異世界でプレゼン
- 廃墟の喫茶店で恋愛
- 今後の取り組み方
需要の有無は気にせず「自分供給のタンク」としてネタ帳を育てる。
後から見返すと、思わぬシリーズ化ネタになる。
👉 「誰も書いてなくても、自分の渇きを潤すのが第一歩」。
憧れ追従型
好きな作家に憧れて「同じ景色を描いてみたい」と思ったパティーン。
読者から一歩進んで、書き手側に立とうとする衝動。
- 動機を満たす
「好きな作家みたいに!」は大切な衝動。
1シーンを模倣リスペクトするだけで動機は果たせる。 - 次にすること
文体・リズム・キャラ配置など、真似したい要素を決めて一段落書く。 - 今後の取り組み方
模倣練習ノートを作る。
書くごとに「自分らしさ」が自然に混ざり、オリジナルへ進化する。
👉 「真似ることはパクリじゃない、鍛錬だ」。
承認欲求型
ランキングやブクマ数に心を揺さぶられ、
「数字で証明してやる!」と奮い立つパティーン。
評価の波とどう付き合うかがポイント。
- 動機を満たす
「数字が欲しい!」も立派な理由。
バズ要素を一つ取り入れるだけで満足感は得られる。 - 次にすること
人気作を3つ見て「共通してる要素」を1つだけ抽出。
例:異世界転生/学園/バトル/恋愛/ギャグ - 今後の取り組み方
流行要素を「味付け」に使う。
作品の核は自分のネタにして、流行で入口を作る意識を持つ。
👉 「まずは入口を流行に寄せて、中身で勝負」。
注釈:承認欲求と“読まれる技術”について
「読まれる」と「面白い」は別物です。
読まれるためには、小説そのもの以外の“届け方”の技術(書く事以外のマンチ・テクニック)が必要になります。
残念ながら筆者(=この記事のうp主)はその方法を体系的に知らないので、本記事では扱えません。
ただし、ここを意識して切り分けておくことが、石化を防ぐ第一歩になります。
日常沸騰型
日々の鬱憤が沸点を超え、
「ムカついた!これネタにしたる!」となったパティーン。
行き場を失った暴発寸前のエネルギーの矛先を探す。
- 動機を満たす
「ムカついた!」は強烈な着火剤。
そのまま愚痴をセリフ化するだけで動機は完了。 - 次にすること
今日の不満を一行でキャラに言わせる。
例:「定時で帰らせろォ!」 - 今後の取り組み方
日常の不満を「キャラの声」でストック。
そのまま短編やネタ帳の宝になる。
👉 「怒りは一番コスパのいいガソリン」。
外部刺激型
イベントや三行ゲームに出会い、
「今すぐ何か書きたい!」と背中を押されたパティーン。
外部のきっかけをどう活かすかがカギ。
- 動機を満たす
お題やイベントを見て「やりたい!」と思えたなら十分。
即三行で書き始めるだけでOK。 - 次にすること
出されたお題を「状況→事件→余韻」の三行に直す。 - 今後の取り組み方
イベントやゲームを創作トリガーとして積極的に利用。
習慣化すれば「外部から燃料を取り込む回路」ができる。
👉 「外部の火花を逃さず、即メモ即三行」。
色々とあって混乱しますが、要点は以下の三行だけで完結します。
大事なのは「何処へ向かって進むか」だけ。
方向性が合ってればヨシ!
一行でも一歩でも、続ければちゃんと血肉になります。
進む方向が間違ってなければ大体大丈夫で問題ありません。
5. トレーニングモードで練度を上げる
動機を確認した事で進むべき方向が明確になりました。
メンタルのコンディションも柔軟なフニャフニャ状態。
いつでもムクムクと勃ち起がる事が可能ッ!
ならば、後は実践あるのみです。
ゲームで必殺技を覚える前に「トレーニングモード」で体を慣らすように。
小説でも安全に技を磨ける練習場があります。
ここでの目的は「実戦で固まらないように、身体で覚える」ことです。
紹介するのは「誰でも今日から始められる基礎コンボ」。
一つひとつは短く簡単ですが、積み重ねれば確実に力になります。
三行ゲーム(基礎コンボ)
最初におすすめするのは「三行ゲーム」。
これは小説練習の中でも最もシンプルで、かつ即効性がある方法と言えます。
- やり方
適当なお題(例:「駅」「雨」「知らない番号」)を選び、状況 → 事件 → 余韻を三行で書く。 - ポイント
3行に絞ることで「起承転結」を疑似体験できる。
1分〜3分で書けるので失敗のリスクもない。 - 効果
成功率100%を狙うことで「反射的に発想する回路」が鍛えられる。
実戦で“白紙状態”に陥ったときも、「とりあえず三行で」と突破できる。
「とりあえず三行」が出せるなら、もう石化はしていません。
まずはこれを武器に、動ける感覚をつかむだけでヨシ!
展開分岐練習(高難度コマンド)
次は少し難度を上げて「展開分岐練習」。
ストーリーを分岐させると、途端にオリジナリティが顔を出します。
- やり方
既存のシーンを「もし別の選択肢なら?」で書き直す。
例:- 勇者が逃げたら?
- 悪役が正義を名乗ったら?
- 告白が失敗したら?
- ポイント
「1つの物語に複数の可能性がある」と理解できる。
自作を修正する柔軟性も身につく。 - 効果
即興力とオリジナリティが鍛えられる。
アイディアに詰まったときも「別ルート」が自然と浮かぶようになる。
「正解は一つではない」と分かれば、物語の自由度は一気に広がります。
これができれば、石化からの復帰速度爆上がりは間違いなしですね。
好きなキャラ独白(基本技連打)
「キャラが動かない」と石化する人に効くのがこの練習。
好きなキャラに独白させると、人物像が勝手に育っていきます。
- やり方
好きなキャラを1人選び、「一人称」で5分間語らせる。
例:日記風、独り言、回想、誰かに話しかける形式。 - ポイント
声色や口癖を掴む練習になる。
キャラの「人格」が肉付けされ、動かしやすくなる。 - 効果
キャラが勝手に動く感覚を体験できる。
「キャラが薄い」「会話がぎこちない」と悩む人に特効薬。
「キャラが勝手にしゃべった!」という瞬間は、作家としての最初の快感です。
それを繰り返すほど、物語は自然と結末という深淵へと堕ちて逝く事でしょうw
即興シーンリレー(対人戦想定演習)
最後は実戦に近い「即興シーンリレー」。
短時間で形を整える習慣をつければ、どんな状況でも筆が動きます。
- やり方
お題・画像・ニュースなどを見て、5分タイマーをセットし、その間にシーンを書き切る。 - ポイント
緊張下で筆を動かす耐性をつけるのが狙い。
オンラインの「三行ゲーム」「ショートショート企画」に参加するとさらに効果的。 - 効果
「短時間でまとめるスキル」と「失敗してもいい精神力」が鍛えられる。
本番(投稿時)に石化しにくくなる。
即興に慣れれば「失敗しても死なない」と体で理解できます。
石化の恐怖心を和らげ、自然と行動できるようになるでしょう。
総括
ここで紹介したトレーニングは、全部を完璧にこなす必要はありません。
三行ゲームだけでも、独白だけでも、続けていれば回路は確実に育ちます。
全部が全部やらんでも、出来るだけ継続すればそれでヨシ!
一歩でも続けることが、石化しない最大の予防策です。
6. 続けるコツ
ここまで練習方法を紹介しました。
色々言及しましたが、一番大事なのはやっぱり
「一度やって終わり」ではなく続けることです。
脳は反復でしか新しい回路を作れません。
- 毎日5分でもいい
5分 × 30日 = 150分。2時間半も書いたことになる。
短時間でも繰り返しが神経回路を作り、反射で動けるようになる。 - 小出しで公開する
SNSやブログに「三行ゲーム」や「小技の断片」を載せるだけでOK。
誰かに見てもらうことが承認欲求を満たし、習慣化の燃料になる。 - 質は後からでOK
名作を書くのは「練度が上がってから」で十分。
今は「数をこなして回路を作る」のが第一目標。
「今日も5分だけやった」──それで十分です。
積み重ねが石化を寄せつけない最大の力になります。
安心して続ければヨシ!
小さな一歩でも、積もれば必ず自分の血肉になるのです。
たとえ一行でも、やればそれだけで大勝利!
7. まとめ

- 真っ白石化の正体は「才能の欠如」ではなく、脳の練度不足。
- まずは「俺はしょうきにもどった!」とバステ解除。
- 自分の動機を思い出し、ケース別の一手を打つ。
- そしてトレモ的な練習で回路を強化する。
昇竜拳が最初は出せなくても、「歩きながら波動拳」を続ければそのうち普通に出せるようになる。
小説も同じで、適切な練度を積めば「自然とプロットが浮かぶ瞬間」が必ず訪れる。
あなたが今感じている「頭が真っ白」は終点ではなく、始まりにすぎません。
最後に:ゆっくりで大丈夫だ、問題ない!
- ノービスは書けなくても大丈夫
はじめは「観察」「メモ」「三行」で十分。書けない日があるのは普通のこと! - 少しずつで充分
一行、ひと言、三行。小さな積み重ねが、ゆっくりと回路を育てます。
毎日でなくても、戻ってくればそれでヨシ! - 無理はしなくていい
体調や生活を最優先に。
ひと呼吸してから一行だけ――安全運転で確認ヨシ! - 文芸は楽しむためのもの
ちょっとした遊び心が潤滑油。
ニヤッとできたら、その日は合格! - 読まれないのは珍しくない
「読まれる」と「面白い」は別の話。
数字が伸びなくても、あなたの練度はちゃんと上がっています! - 落ち着いてやれば、きっとできる
ミニ手順はこれだけ:深呼吸 → 技表から1手 → 三行。
慌てなくて大丈夫、手順でほどけます! - 適当でもいいから、やめないこと
仕上げはあとでいくらでも直せます。
今日は“続ける”ことだけクリアで十分!
いまのあなたで大丈夫だ、問題ない。
今日は一行で大成功。
楽しめたら、それはもう前進。
読まれなくてもふつう。
焦らなくていい。
落ち着いて続ければ、必ず書けるようになります。
ゆっくりで、やめない。
それがいちばんの近道です。――あなたが思う以上に、ノービスはちゃんと進めています。
如何だったでしょうか。
今回は以上です。
読んでくださってありがとうございます!
では、サラダバー!

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